揚げ物を食べて太りやすいのは肥満遺伝子のある人

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2014.03.25

国際部

同じように食べても太る人と太らない人がいる。太りやすい「体質」が説明できるかもしれない新しい研究が3月20日、「BMJ」に掲載された。

この研究は、米国で看護師健康調査に参加した女性9623人、医療従事者追跡調査に参加した男性6379人、女性ゲノム健康調査の複製コホートの2万1421人を対象としたもの。肥満遺伝子と揚げ物の消費量との相互関係を検証した。

結果、看護師健康調査と医療従事者追跡調査の両方で、揚げ物摂取と32個の肥満に関連する遺伝子変異との間に関連が確認された。この関係は遺伝的なリスクが高いほど、揚げ物摂取量が多いほど強かった。遺伝的に肥満リスクが最も高かった人では、週4回以上の揚げ物摂取群と1回未満摂取群でのBMIの差は女性で1.0、男性で0.7、遺伝的リスクスコアが低い人での差は女性0.5、男性0.4だった。リスクアレル10当たりのBMI差は、揚げ物摂取が週1回未満群で1.1、1-3回群で1.6、4回以上群で2.2、肥満オッズ比はそれぞれ1.61、2.12、2.72だった。

今回の結果について、揚げ物の摂取が肥満に関連する遺伝子と相互作用を示すことを示唆し、遺伝的に肥満傾向のある人は、揚げ物摂取を減らすことが特に重要であると研究者らはまとめている。

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