アデランス、新3ヵ年中期計画打ち出す、海外展開を加速・強化

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2014.07.17

編集部

アデランスは、2014年度を初年度に2016年度までの新中期3ヵ年計画を打ち出し、最終年度の2017年2月期に売上高840億円(2016年2月期予想790億円)、営業利益63億円(表)を目指すことになった。

アデランスの業績

市場ポジショニングの目標として同社は、国内男性向け市場が今後、年率0.6~0.7%程度の微減傾向を辿ると予想。また、女性向けは、1.0%程度の微増傾向で推移すると予測。この結果、中期の国内売上高は、463億円(同441億円)を見込む。

こうした国内成長の鈍化を海外事業で伸長を図る。3ヵ年計画の海外売上高は、377億円(同349億円)を計画。

海外での売上目標を達成するための戦略として北米市場では、買収したウィッグ事業とヘアトランスプラント(毛髪移植)事業のシナジー効果を発揮しながらシェア拡大を図る。「米市場は、競合相手が少ないため、市場を創出できる可能性が高い」と読む。特に、ヘアクラブ社のグループ化によるシナジー効果をさらに図る。現在、ヘアクラブ売上高のうち女性向けは、20%しか占めていないため、市場の活性化によって女性向けの売上高を倍増する計画。

欧州は、ドイツ以外の進出5ヵ国すべてで医療分野シェア第1位になっている。今後、ファッション性の高いウィッグの展開を強化し、ドイツを含む6カ国でのナンバーワン達成を目指す。

アジア地域では、5年前から中国・上海を中心に事業展開しているが今後、香港やシンガポールでも事業展開する計画。 すでにラオスの経済特区に自社工場を建設、自社で生産から販売まで一貫して行うグローバルサプライチェーンを構築。アジア市場での品質をコントロールし、コスト競争力を高める態勢を整えた。

こうした中期目標を達成して2021年2月期をメドに売上高1,000億円(うち国内500億円、海外500億円)企業となることを目指す。

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