富士フイルムがJ-TECを子会社、再生医療事業を強化

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2014.11.10

編集部

化粧品事業で攻勢をかける富士フイルム株式会社(東京都港区)は、再生医療ベンチャーの株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC、ジャスダック上場)を子会社化した。J-TECが発行した第三者割当による新株予約権1800個分(普通株式、1個当たりの価額3万円)を全量富士フイルムが引受けたもの。この新株予約権の行使に伴い富士フイルムは、J-TECの持株比率が現在の45.47%(富士フイルムグループ傘下の富山化学工業分含む)から50.33%となった。

この度、富士フイルムがJ-TECを傘下に収めた背景には、独自開発の生体適合性に優れるリコンビナントペプチド(RCP)を活用した新規事業や再生医療等製品の開発などを協働で進めるのが狙い。経産省も新規ビジネスとして再生医療等製品の産業振興を図るため「富士フイルムを中心とした再生医療等製品各社の事業展開に期待している」状況。

富士フイルムは、写真技術で培ったコラーゲン技術、超微細化技術(ナノテク)を活用して化粧品事業に新規参入し、抗酸化成分「アスタキサンチン」を配合した美白・抗齢化スキンケアを国内市場に投入。中国の通販市場にも参入するなど海外展開を進めている。

この化粧品事業に続いてJ-TECを傘下に収めたことで、再生医療事業の強化や傘下の富山化学工業(エボラ対応医薬品開発)を中心とした医薬事業を主力事業に育てて行く計画。

参考リンク
富士フイルム株式会社

 

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