瞑想は不眠に効果あり
2015.02.20
編集部
不眠には瞑想が有効という研究が2月16日、「JAMA Internal Medicine」オンライン版に掲載された。
研究は、平均年齢66.3歳の不眠症に悩む高齢者49人を対象に実施。対象者を瞑想(standardized mindful awareness practices)グループと睡眠衛生教育(sleep hygiene education)グループに分け、睡眠障害を評価するピッツバーグ睡眠品質指数(Pittsburgh Sleep Quality Index)の改善度を比較した。
その結果、瞑想グループで有意な睡眠の改善が確認された。また、不眠症の症状、うつ病の症状、疲労症状、疲労重症度にも有意な改善があった。不安感とストレスの改善についてはグループによる差はなかった。この研究ではNF-κB濃度についても検証しているが、両グループで減少は見られたもののグループ間での差はなかった。
NF-κBは炎症反応に関係する転写因子。NF-κBの阻害により眼精疲労、肩こり・腰痛の緩和が期待されており、NF-κB阻害作用を持つ機能性食品として、アスタキサンチンやクルクミンなどが注目されている。