大人になってから太ると妊娠力が下がる
2015.09.16
国際部
大人の女性の体重変化と妊娠力(fecundity)の関連を調べた研究が9月3日、「Obstetrics & Gynecology」オンライン版に掲載された。
アメリカの大規模調査Nurses’ Health Studyに参加の女性1950人を対象に、18歳時点を基準としての体重変化を自己報告してもらい、その後の妊娠状況との関連を検討した。
18歳以降の体重が5kg増えるごとに、妊娠企図(妊娠を試みた期間)は5%の延長が見られた。体重を維持した女性と比べ、体重が減った女性では0.5カ月、4-9.9kgまたは10-19.9kg増えた女性では0.3カ月、20kg以上増えた女性では妊娠企図は1.4カ月延長した。18歳時点ですでに過体重または肥満の女性と妊娠力の低下に関連はなかった。
研究者らは、成人期に体重が増えて過体重や肥満になる人と18歳時点で低体重の人は妊娠力が少し低下するようだとしている。