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山田メユミさん

第1回「化粧品は商材として面白い」

 

 

 

 

物を作るのが大好きだった子ども時代

高校生で化粧品業界を志す

物を作ったり、絵を描いたりするのが好きな子どもでした。母の鏡台の上にあった化粧品のボトルを絵に描いたり、今でいうコフレみたいな小箱を作ったり……とにかく物を作るのがすごく好きでしたね。母や祖母の化粧台にある化粧品は、小学生ぐらいの頃から「キレイだな」と、他には代えがたい不思議なものだという感覚があって、瓶をコレクションしていました。母に頼んで香水瓶の展示会を見に連れて行ってもらった記憶もあります。ただ、コスメフリークだったり自分でメイクをしたりというのはなかったですね。

はっきりと「化粧品を仕事にしたいな」と思ったのは高校生ぐらいの時なんです。食事とは違って、絶対になくてはならないものではない。でも女性にとっては必要らしい。CMなど広告もたくさん見ますよね。商材としてとても面白いなと思うようになりました。大学に入学した頃には、「化粧品の開発の道に進みたいな」というビジョンはかなりクリアになっていましたね。

進学先の大学を考えた時に、当時バイオテクノロジーがすごく注目を集めていたんです。そこで直結するかはわからなかったんですが、化粧品の研究・開発と考えた時にバイオテクノロジーを学んでみたいなと、東京理科大学基礎工学部生物工学科を選びました。あと、女の子ということもあり、自宅から通学できる大学にしなさいと親から言われていたんです。当時は千葉に住んでいたものですから、そこから通学圏内でバイオテクノロジーが学べる大学を探したのですが、そんなになかった。そんなにない中の一つが東京理科大学で、新設されたばかりの学科だったんですが、「まあここなら自宅から30分ぐらいで通えるか」と願書を出したんです。ところが、なんと最初の一年間は全寮生活、しかも校舎は北海道の長万部(おしゃまんべ)だった。志望を決めてから気づいたんだから、そこはちょっとぼんやりしていましたよね(笑)。

 

親元を離れていきなり全寮生活

初めて体験した「社会」の厳しさ

 

入学式は武道館なんですが、新入生は武道館に旅行バッグを持ってきていて、「はい、それでは出発します」とその日すぐにバスと飛行機を乗り継いで長万部に向かうんです。長万部には夜に到着するんですが、それはもう町を挙げて歓迎してくれまして、花火も上がりました。

部屋は4人部屋です。机とベッドが与えられて、ちょっとブロックで区切られているぐらいで、プライバシーは全くありません。それまで親元を離れたことすらなかったのに、見ず知らずの人と着いた日の夜からいきなり共同生活が始まるんですよ。もちろんぶつかり合うこともありました。ただ、大学一年生になって同じく親元を離れて、生活したことのない土地で共同生活をしなければならないのはみんな同じ。先輩も後輩もいないなかで、もう仲良くするしかないんですよね。

この経験は自分の人格形成にとても大きな影響を与えているなと思っています。もちろん協調して、社会性を持って過ごさなければならないわけですが、みんなの意見を聞いて協調しなければならないところと、ちゃんと自分で主張をしなければいけないところがある。そのバランスというか機微を学べた。親元でぬくぬくしていたところからいきなり社会に飛び込んだわけですが、社会の厳しさにさらされて、思い悩みながらも、とてもいい大人へのステップになったな、と思っています。

 

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