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第9回「「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を受賞するも……」

 

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を受賞するも

毎日を乗り越えるのに手一杯

ちょうどその頃でしたでしょうか。日経WOMENの「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」で、2001年にネット部門、2004年にリーダー部門で賞をいただきました。周囲からも「すごいね」なんて褒められたりしたんですが、正直なところ、受賞したことに対しては、あまり関心がなかった(笑)。なかったというか、事業をどう継続していくかということに毎日いっぱいいっぱいで、外からどう見られているかということには意識が向かなかったし、当時の記憶もあんまりないんです。そのぐらい手一杯でしたね。

よく「苦しかったことは何ですか?」というご質問もいただくのですが、思い出せないというのが率直なところです。毎日いっぱいいっぱいで、起業してから最初の5年間ぐらいはあまり記憶がないんですよ(笑)。とにかく、事業を継続することに心血を注いでいました。いくら使命を感じていても、ボランティアではありませんから、収益を上げなからサービスを続けなければならない。そうでなければサイトの機能強化やサーバー増設もできません。そして、サービスの拡充のためにはスタッフも増やしていかなければならない……毎日が課題でいっぱいででしたね。

「中立」「信頼」を侵さず

広告主の情報をいかに伝えるか

ただし、収益を上げることはもちろんですが、自分たちが大切にしてきた「中立性」「信頼性」というところだけは譲らないようにしていました。ここを裏切らないようにした上で、化粧品会社さんからの情報をいかに発信していくかというのは、スタッフの間でも議論を重ねたところですね。実をいうと、最初の頃は化粧品以外の製品の広告をサイトに出したほうが、中立性や信頼性を損ねないのではと考えて、化粧品以外の広告をバナーなどで掲載していた時代がありました。でも、ユーザーからは「化粧品のサイトなのに、どうして化粧品以外の情報が出ているのか?」と否定的な意見をいただいたんです。「○○ブランドさんからのお知らせです」ときちんと表示して、ここは広告ですよ、ここからは記事ですよ、というようにきちんと線引きして情報をご提供するのであれば、皆さんが知りたい化粧品の情報が出ていたほうが有意義です。広告とそれ以外の情報をユーザーにも分かりやすく区別して、発信することができれば、広告料をいただいてサイトの収益として繋げていいのだなと学んだ例ですね。“ユーザーの声には絶対に手を加えない”という一方で“広告をいただいている企業の発信エリアを作っていく”という二つを両立すべく、トライアンドエラーは数限りなく繰り返してきました。そのうえで、やはり大切にしているのは、ユーザーの方にいかに安心して使っていただけるサイトであるかということ。だから、設立当初からの「中立性、信頼性を守る」というコンセプトにはまったくブレがなく今日まできています。

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