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FEATURED

注目の企画

第3回「自分はマーケティングに興味がある」

 

 

 

 

 

新卒採用のない会社に“粘り勝ち”入社

研究者として原料メーカーに就職

 

業界誌には専門的な記事がたくさん載っています。そこで記事を読んで、面白そうな取組みをされている会社を見つけてはご連絡をとっていきました。記事に書いてある連絡先に「新卒採用はしていませんか」というお問い合わせをしていくわけですが、「うちは新卒採用をしていないのに、どうして会社の連絡先を知ったの?」というような反応はありました。同級生とは違う、ちょっと変わった就活の仕方だったかもしれませんね。業界を絞り込んだからこそできたのかもしれません。大学院に進む友人も多かったのですが、自分としては早く親に世話をかけないようにしたいという思いが強く、就職することは決めていましたので、かなり積極的なアプローチをしました。

内定をいただいて最初に就職した会社が、化粧品の天然香料をメインとして扱う原料メーカーでした。この会社もあまり積極的には新卒採用をしていなかったのですが、担当の方と色々とお話をするなかで熱意を買って頂けたのか、それで採用していただいたのです。たまたま大学の先輩が働いていたというのも大きかったかもしれません。もう粘り勝ちという感じですね。その会社の研究開発部の研究職として就職することになりました。

具体的には、植物から有効成分を抽出して、その生理活性を測ったり、今でいう美白エキスをラベンダーなどから抽出して分析をしたり、というようなことを、先輩に学びながら行っていました。仕事自体にはものすごいやりがいを持って取り組んでいたのですが、入社してから「基礎研究よりも、もう少しプロダクト、エンドユーザーに近いことがやりたかったのでは。自分がイメージしたものづくりとは、研究よりもマーケティングなのではないだろうか」ということも漠然と感じるようになったんです。

 

プライベートで発行したメルマガが

@cosmeの芽に

 

化粧品に限らず、あらゆるプロダクトができるまでには、研究者をはじめ、色々な人や会社が関わっています。大学で就職活動をしていた頃は見えなかった商品ができるまでの過程が、入社してから色々と見えるようになった。自分は原料開発というポジションでしたが、例えば消費者の課題を吸い取ったり、ニーズを汲み取って商品を開発したりという、もう少し企画側の、商品の最終形に近い開発の仕事に就いてみたいと思うようになったんですね。そして、それはどちらかというと、研究よりもマーケティングに近かった。

とはいえ、ようやく仕事にも慣れ、とてもやりがいも感じていたので、積極的に転職活動をしたわけではないのですが、たまたまその思いを大学の先輩に相談していたところ、ある化粧品メーカーで、理系出身者中心で新しい商品開発チームを作る計画がある、と教えていただいたんです。条件としてもぴったりだろうから、応募してみてはと紹介を受けて、就職してから2年で次の会社に転職するに至りました。

『@cosme』の“芽”となったのは、個人で発行していたメールマガジンです。といっても、仕事とは別に、まったくのプライベートで取り組んでいたものなんですけれどね。転職を果たしてから、26歳ぐらいのときですが、化粧品に関するメルマガを出すようになりました。

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