更年期のうつ症状に植物エストロゲンが効果

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2023.05.16

国際部

うつ症状のある更年期女性における植物エストロゲンの役割を検討した連続症例研究の結果が4月1日、「Cureus」オンラインに掲載された。閉経期にはホルモンの変化や老化に関連するさまざまな臨床症状やこれら症状の集合体である不定愁訴と呼ばれる症状を経験する。これらの変化は、精神疾患、主にうつ病と関連があることが知られている。

今回の研究では、ギリシアの民間医療施設に通う軽度、中軽度、中等度のうつ症状のある女性108人(45歳以上)を対象に、植物エストロゲン治療後のうつ症状を評価。うつ症状はBeck Depression Inventory-II (BDI-II) アンケートを用いて、ベースライン、治療後3か月時、6か月時で計3回の評価を行った。

その結果、全体の平均BDI-IIスコアによるうつ症状の改善が確認された。研究者らは、明確な結論に達するには、この分野でさらなる研究が必要であるとしながらも、抑うつ症状が時間の経過とともに継続的かつ徐々に減少していることが明らかと述べている。

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