頭皮にも肌と同様にキメが存在、加齢に伴ってキメは不明瞭に
2015.12.14
編集部
株式会社マンダム(大阪府大阪市)は、医療法人社団Xanadu あやこいとうクリニック 院長の伊藤史子医師との共同研究により、男性を対象とした頭皮の研究を行った結果、頭皮は皮膚感覚が物理刺激を加えることによってさらに鈍くなる傾向があることと、頭皮にも肌と同様にキメが存在し、加齢に伴ってキメが不明瞭になることを見出した。
頭皮は、顔面の肌と比較して角層水分量が少なく、加えて荒れ肌の指標とされるTEWL値が高いことが知られている。今回、日本人男性の頭皮においても、角層水分量は顔面の肌と比べて少ないことが確認できた。
頭皮はベタつきを感じやすく、湿っている印象があるが、顔面の肌と比べて角層水分量が少なく、バリア機能が低いことにより、肌荒れしやすい状態であると考えられる。また、頭皮は腕の肌と比べると温閾値が高く、温度変化に鈍感であることが知られている。腕においては3分間の摩擦処理を行うと、温閾値がさらに上昇することが明らかとなった。
「頭頂部の毛径と後頭部の毛径の比」を薄毛の指標として、30~40代の被験者を薄毛群と薄毛でない群に分けて解析。その結果、薄毛群の頭皮は同じ年代の薄毛でない群と比較して硬いこと、また皮脂量が多いことが確認された。
- 参考リンク
- 株式会社マンダム