帝王切開など外科手術後の傷あと 専用ケアテープが登場

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2016.03.8

編集部

ニチバン株式会社(東京都文京区)は、 外科手術後の傷あとを保護する専用ケアテープ「アトファイン(Atofine」を3月18日から全国の病院内売店、 調剤薬局、 通信販売などで新発売する。

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新製品は、 傷口が閉じた直後から貼ることで、 皮膚の引っ張りや衣服による摩擦、 紫外線といった外部刺激から患部を保護する。 これにより、 炎症やかゆみ・ひきつれの発生が低減でき、 傷あとが肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)やケロイドになることを防ぐ。

1枚のテープを貼るだけなので面倒な手間がいらず、 長い期間のケアが無理なくできる。 テープは5~7日間に1回の交換で済む。3サイズをラインアップし、 内視鏡手術による小さな傷あとから帝王切開まで、 傷あとの大きさに合わせて使えるのが特徴だ。

外科手術による傷あとは、 皮膚の引っ張りや摩擦などの刺激が加わると炎症が起き、 ケロイド化して赤く盛り上がってしまうことがある。 術後の傷あとを目立ちにくくするには傷口が閉じた直後から一定期間、 傷あとを固定・保護することが必要だ。

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しかし、 医療施設が術後の傷あとケアまで指導するケースは少ないのが現状。 また、 外科手術の中でも、 特に傷あとが残りやすいと言われる帝王切開を経験した女性に同社がアンケートを実施したところ、約8割が「傷あと」が気になるとしながら、 「ケア方法を知らない」「ケアが面倒だった」として約7割の方がケアをしていなかった。

ニチバンでは、 こうした現状をもとに「誰にでも簡単に長くケアが続けられる」をコンセプトに製品を開発した。

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帝王切開は、 出産の高齢化などで年々増えている。 製品の発売にあわせ、 同社では、 傷あとケアの啓蒙を目的に、 患者さん向けにガイドブック「知っておきたい帝王切開の基礎知識」を作成した。

参考リンク
アトファイン
ニチバン株式会社

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