公益財団法人神奈川科学技術アカデミー（神奈川県川崎市）は、文部科学省地域イノベーション戦略支援プログラム「東洋医学の叡智（えいち）とデータサイエンス」セミナーを4月28日に無料開催する。

同セミナーでは、漢方臨床医、生薬研究者、さらに数学者が一堂に会し、それぞれの立場から診断・治療の実際、ラボとフィールドでの研究活動とレギュラトリーサイエンスの推進、ゲノムビッグデータ時代の医療について解説する。

個々人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を行う漢方の視点と、最新のデータサイエンスがもたらす知見を得ることで、疾病が診療科ごとに細分化された現代医療を見つめ直す絶好の機会だ。

現在、医薬品としてだけではなく、食品としても扱われている生薬は、安全性を確保するための手法や技術の開発が不可欠となっており、近年では、医薬系大学等に研究・診療部門が相次いで開設されているほか、科学的研究も盛んになっており、漢方と西洋医学の融合診療が進んでいる。

また、この数年で目覚しい進展を遂げているデータサイエンスも、日々産生される膨大な量の診療情報やゲノム情報などを「ビッグデータ」として活用し、人類の健康や寿命を著しく改善していくことが期待されている。

患者情報のデータマイニング（膨大なデータの集合の中から、知識や法則などを発見する試み）から、漢方における診断治療体系を客観化する取り組みなども見逃せない。

【東洋医学の叡智とデータサイエンスセミナー概要】
■開講日：2016年4月28日（木） 13：30～17：00（開場13:00）
■募集定員：50名 （事前申込・先着順；定員次第締切）
■募集対象：医療従事者、および医療産業、漢方、データサイエンスに関心のある企業・一般の方
■開催場所：KSP ホール（川崎市高津区坂戸3-2-1 かながわサイエンスパーク内）
■受講料：無料