コーセー、日本化粧品技術者会研究討論会にて「最優秀発表賞」受賞

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2016.07.19

編集部

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株式会社コーセー(東京都中央区)は、第78回日本化粧品技術者会(SCCJ)研究討論会(大阪国際交流センター、2016年7月12日)において、「分光反射特性に基づく口唇くすみ評価法の開発」の研究に対し「最優秀発表賞」を受賞した。

同賞は、今回発表された研究発表の中で、研究内容・プレゼンテーション・質疑応答などにおいて最も優れた発表に授与されるもの。

口唇のくすみは女性にとって大きな悩みの一つだ。これまでは、くすみの程度を目視により評価する方法が一般的だったが、評価者の主観的印象に左右されやすいという欠点があった。

そこで、口唇くすみの改善に有効な技術開発に役立つ、くすみ評価方法の開発に着手した。

太陽の光をプリズムに通すと虹色の光が見えるように、身の回りの光にはさまざまな色の光が混ざっている。口唇の表面から反射される光の中にくすみを説明する因子があるのではないかと考え、各色に分離した反射光の強度分布(分光反射スペクトル)を解析した。

その結果、くすんでいる口唇ほど緑色の反射光強度が相対的に強く、緑色の波長領域(480~560nm)および赤色の波長領域(650~720nm)における反射強度の比を算出することで、くすみの程度の評価指標である「口唇くすみ指数」が得られることが明らかとなった。

さらに、この「口唇くすみ指数」は、専門評価員の目視評価と高い相関を有していることがわかった。

今後はこの評価法を利用し、口唇くすみの改善に有効な素材開発や製品化への応用に向けて研究を深めていく予定だ。

【受賞内容の概要】
■受賞者:コーセー研究所 開発研究室 渡辺 恵悟 研究員
■受賞タイトル:「分光反射特性に基づく口唇くすみ評価法の開発」
Evaluation method for lip-dullness based on spectral reflectance

参考リンク
株式会社コーセー

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