株式会社主婦の友社（東京都文京区）は、このほど「白髪（グレイヘア）と白髪染めに関するアンケート」を実施、日本女性の8割以上が白髪染めをする一方、同じく8割がいつかは白髪染めをやめたいと思っているという結果を公表した。

アンケートは8月25日～8月30日の期間、「主婦の友読者ネットアンケートクラブ」会員にインターネットで実施。30～81歳の女性720名（平均年令45.6歳）から回答を得た。これは9月16日発売のグレイヘアを楽しむパリ女性の写真集『パリマダム グレイヘア スタイル』の刊行にあわせて行ったもの。

その結果、82.5%女性が「染めている（染める）」と回答。「染めていない」「染めない」は17.5%だった。

女性の白髪に対するイメージは「年齢を感じる」が圧倒的多数（85%）で1位。一方で白髪が生えることは「自然なことだと思う」が、36.7%で2位。「髪の手入れをしていないように感じる」（30.2%）、「見た目が美しくない」（30%）、「貧相に見える」（24.6%）と、ネガティブな回答が目立った。

男性の白髪に対するイメージの1位も「年齢を感じる」だが、63.9%と女性よりも20ポイント以上、下回る。2位も同じく「自然なことだと思う」だが、こちらは逆に女性よりも16.6ポイント高くなっている。次いで「ロマンスグレー」（35.1%）、「染める必要はないと思う」（23.8%）とポジティブな意見も上位にあがっている。

「白髪を染めている」または、「染めようと思っている」人のうち、「一生染める」と考えているのは5人に1人（19.4%）という結果に。約8割の人がいつかは白髪染めをやめることを考えているようだ。

また、白髪を染める理由として、上位から「若く見せたいから」（74.3%）、「美しく見えるから」（63.3%）、「きちんと見えるから」（62.6%）と続くように、他人から見られる自分を意識して染めていることがわかった。その他（8.4%）の回答を見ていくと、「まだ子どもが学生だから若く見せたいため」（53歳）「娘の希望」（45歳）など“子どものため”や、「勤めている間は染めて若々しくいたい」（55歳）「退職するまでは、年齢を感じさせない配慮」（57歳）といった“職場でのマナーや仕事上のメリット”を考えて、染めていることもあるようだ。

一方、白髪は染めても染めても生えてくるので「意味が無い」（61.6%）、「面倒」（56.3%）、「時間がかかる」（30.5%）と、“煩わしい”という思いが強い事も明らかになった。さらに、「お金がかかる」（33.1%）といった、金銭的にも続けることに負担を感じていることがわかる。

また、82.5%の女性が、自分の白髪については「（現在）染めている」または「染めたいと思っている」にも関わらず、75.3%の人が「美しいグレイヘア」に憧れているとし、女性の揺れる心情が表れる結果となった。

グレイヘアが美しいと思う有名人の１位は女優の草笛光子さん、次いで中尾ミエさん（歌手・女優）、３位が樹木希林 さん（女優）、４位が佐伯チズさん （美容家）、５位が加藤タキさん（コーディネーター）という結果になった。その他、皇后陛下やエリザベス女王、メリル・ストリープ（米・女優）なども挙げられた。

2015年7月に発売するや、瞬く間に5万部を売り上げた58～78歳のおしゃれなパリマダム達のファッション＆インテリアスナップ集『Madame Chic Paris Snap』。新書はその第2弾で、 “グレイヘア”の女性達の写真集だ。美しい歳の重ね方のお手本は、やはりパリマダム。「ありのままが美しい」と、いま世界でグレイヘアを選択する生き方が注目されている。