＜2018年の年頭所感＞日本ロレアル株式会社 副社長兼プロフェッショナルプロダクツ事業本部長 ロラン・マルタン氏

2018年の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

2017年ロレアルは「原点回帰」をテーマとして掲げ、日本国内のサロン業界の復活・革新＝「Great Place to Win」の構築を推し進めて参りました。いつの時代もロレアルがまず願うことは、サロン様、エージェント様のベストパートナーとなることです。この目標を達成するため、ロレアルはお客様＋サロン様＋エージェント様へ向け、顧客思考な活動＝Customer Centricを積極的に展開。今年はさらに戦略と組織を根本から見直し、サロン様の目線に立って革新的な新製品やサービス、海外の最新トレンド情報の提供などを通して、サロンビジネスサポートを強化して参ります。

ここ数年、サロンの二極化が叫ばれておりますが、今年はその流れが加速することが懸念されています。プレミアム化が成功し、飛躍を遂げているサロンと、厳しい状況下に置かれているサロン。その落差がますます顕著に現れてきているのです。この状況下は一見シビアなものとして捉えられますが、現在の美容業界の厳しい状況の中で明暗を分けているのは「プレミアム化」の実践であるということが浮き彫りになりました。ロレアルは、強みである「教育」を一層積極的に取り組み、「育成のロレアル」として、お客様が求めるワンランク上のプレミアムサロン作りのため、多方面から育成をサポート。プレミアム化を促進することでサロン様の繁栄に貢献して参ります。

プロフェッショナルプロダクツ事業本部では、「ロレアル プロフェッショナル」「ケラスターゼ」「アレクサンドル ドゥ パリ」に、2017年新たに「シュウ ウエムラ アートオブ ヘア」が加わりました。シュウ ウエムラ創業者であり、メイクアップアーティストでもあった植村秀による「髪と顔は、不離一体である」とのコンセプトの元、誕生したヘアケアシリーズ「シュウ ウエムラ アートオブ ヘア」は、今後ますます美容師の皆様が求める完璧なスタイル作りの強力なツールとなると確信しています。

また、2017年ブランドリニューアルを果たしたケラスターゼは、昨年春に初めてのオーガニックシリーズ「オーラボタニカ」を発売。SNSなどでも大きな反響を呼びました。新たなスタートを切ったケラスターゼは、お客様へより一層のラグジュアリーな世界観を届けるべく、さらにブランド力強化に努めていきます。

今年もロレアルは、このパワフルな4つのプロフェッショナルブランドを通して、画期的な製品やメニュー開発に挑み、さらに進化した壮大な美しさの感動をお客様へ提供して参ります。また、日本の美容業界の明るい未来のために、これまで以上に全力を尽くして参る所存です。本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。