ミルボン、2017年12月期通期の当期純利益は23.3%増

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2018.02.14

編集部

株式会社ミルボン(大阪府大阪市)は14日、2017年12月期通期の決算説明会を開き、売上高が前期比8.8%増の317億800万円、当期純利益が同23.3%増の37億8500万円になったと発表した。今期から決算期を変更したことから、2016年12月21日~2017年12月31日までの12カ月11日の変則決算実績では、売上高は334億5600万円、当期純利益は38億1700万円となる。

部門別売上高を見ると、ヘアケア用剤は前期比5.5%増の186億8800万円、変則決算では195億1100万円となった。プレミアムブランドは11月にバージョンアップした『オージュア』が想像以上の高い評価を受けたが、プロフェッショナルブランドはプレミアムブランドとの棲み分けが難しくやや苦戦した。

ブランド別の業績を見ると、『オージュア』の売上高は前期比5.9%増の53億3900万円、変則決算は55億3900万円。サロン窓口軒数は同13.9%増の3166軒となった。プレミアムブランド『milbon』の売上高は17億6400万円、サロン窓口軒数は3966軒で、海外展開も順調に推移している。

染毛剤部門の業績を見ると、若者向けの『オルディーブアディクシー』の売上高は前期比13.9%増の112億6400万円、変則決算は120億9500万円。赤味を消しきることで自在にカラー表現ができるため好評で、「ヘアカラー部門を大きくけん引した」(常務取締役の村井正浩氏)。『ヴィラロドラ』の売上高は同21.5%増の9億6600万円、変則決算は9億9800万円となった。サロン窓口軒数は同22.4%増の6895軒。

地域別の売上高を見ると、韓国が前期比21.1%増の19億4100万円と日本に次いで高い実績。韓国に次ぐ規模の中国は同30.0%増の9億5900万円で、「ヘアカラー教育とマーケティングサポートが好評。まだまだ成長持続性はある」(代表取締役社長の佐藤龍二氏)と見ている。

2018年12月期通期の売上高は340億円、当期純利益は39億9000万円を見込んでいる。同社は、2017年1月に株式会社コーセー(東京都中央区)と資本業務提携を発表後、同年7月にコーセーミルボンコスメティクス株式会社を設立。現在、「化粧品の商品企画から研究開発をコーセーが、販売戦略から教育態勢をミルボンが担うことで進めている。まずは国内で事業の土台を固め、将来は海外展開も視野にある」(佐藤氏)としている。

参考リンク
株式会社ミルボン

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