アルビオン、2020年に生産高1200億円に対応可能な生産体制へ
2018.03.13
編集部
株式会社アルビオン(東京都中央区)は、2020年をめどに生産高1200億円に対応可能な生産体制の実現を目指し、順次、生産・物流拠点であるアルビオン熊谷事業所(埼玉県・熊谷市)の増強を図っていく考えだ。
需要拡大に伴い、2009年より生産高800億円に対応可能な生産体制を築く「K800プロジェクト」をスタート。生産エリアの拡大や衛生環境の向上を目指し、2015年には工場の敷地内に新棟(資材厚生棟)を設立し、生産棟内に設置していた資材倉庫や食堂、事務エリアを新棟へ移動させることで生産棟を独立させた。主力商品の『薬用スキンコンディショナーエッセンシャル』や乳液の自動化ライン、メイクセル生産エリアを新設するなど、生産能力を大幅に拡大してきた。
さらに、近年の国内外の需要増加への対応を図るため、事業所では生産高1200億円に対応可能な「K1200プロジェクト」を2016年より始動している。今年5月の新物流棟の稼動を皮切りに、2020年7月の竣工・稼動を目指して、スキンケアのバルク(化粧品の中身)製造と、『薬用スキンコンディショナーエッセンシャル』や乳液などの大量生産品に特化した新生産棟の建設に今秋より着手していく。
これにより、スキンケアの生産能力を約1.3倍に引き上げるとともに、医薬品レベルの品質管理を実現させるなど、生産体制の強化を推進。将来的にも更なる需要拡大に対応すべく準備を進めており、より高品質な商品の供給を目指して、継続的に生産現場の増強に取り組んでいく。
熊谷事業所内の東日本流通センターは2003年より稼動し、西日本流通センター(広島県)と合わせて日本全国のアルビオンの物流をカバーしている。近年の売上拡大に伴い、出荷作業量、必要在庫ともに急速に増加し、その対応として、新たに3階建て、延床面積1万826㎡の新物流棟を事業所内に建設した。
在庫保管は従来の約1.6倍、年間出荷可能金額は約2倍に能力を引き上げ、2018年5月より本格稼動する。同物流棟では、自動倉庫システムや最新のマテリアルハンドリング機材を導入するなど、物流業務の効率化に大きく貢献する見込みだ。
- 参考リンク
- 株式会社アルビオン