ハウス オブ ローゼ、2018年3月期通期は中国越境ECの増加が寄与

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2018.05.21

編集部

自然志向のスキンケア化粧品などの企画販売を手掛ける株式会社ハウス オブ ローゼ(東京都港区)はこのほど、2018年3月期通期(非連結)の売上高が前期比2.5%増の139億7800万円、当期純利益が同33.3%増の2億8200万円となったと発表した。国内事業者を通じた中国越境EC売上の増加が寄与し、増収増益となった。

セグメント別の業績を見ると、直営店商品販売事業の売上高は前期比0.8%減の107億1000万円。主力のハウス オブ ローゼ直営店では、『ミルキュアピュア』及び『リファイニングホワイト』の両スキンケアラインを主軸に、スキンケア化粧品を中心とした販売力強化を図ると共に、漸減している新客数の増加に取り組んできた。

SNSによる情報発信力の強化をはじめとした販売促進策により新客増加を図ったが、新客売上高、新客数とも前年度より微減となった。一方、スキンケア売上高は増加し、直営店売上高に占めるスキンケア売上比率も上昇した。

商品施策面では、新発売したエイジングケアの美容液が売上に大きく寄与。また従来からの人気商品を相次いで全面リニューアルし、その他季節に応じたギフト商品や期間限定商品など特長ある商品を発売するなど、新客獲得に貢献した。直営店舗の出退店については、引き続き不採算店舗の退店を実施したほか、期末には不採算の販売部門も整理。さらに出店先百貨店の閉鎖による退店もあり、合計13店舗の退店となった。出店については、専門店店舗で3店舗を出店したので、期末店舗数は期首から10店舗純減し230店舗となった。

一方、ネット通販部門は、自社ネット通販にて独自の販促企画を実施すると共に、情報発信の強化にも注力した結果、新客数、リピート数共に増加し、売上高は前期比23.8%増となった。

直営店サービス事業の売上高は前期比2.4%減の15億5400万円。リラクゼーションサロン事業は事業改善の途上にあり、当期は出店せず不採算店舗や運営管理が厳しい地方店舗を中心として6店舗の退店を実施したため、期末店舗数は20店舗となった。

課題であったスタッフ数不足は徐々に持ち直しており、それと共にスタッフの技術力強化を図った。店舗数減少の影響などもあり、売上高は前期比7.2%の減少となったが、既存店ベースでの客数は前年度を上回った。

卸売販売事業の売上高は前期比37.2%増の17億1200万円。個人オーナー向け卸売部門は、一部好調店を除いて、客数の減少や通常商品の売上低迷により、売上高は前期比3.6%の減少となった。また量販店向け卸売部門は、計画外の退店に加え、ボディケア化粧品を中心とした新MD「リラックスタイム」の展開が計画数に及ばず、売上高は前期比4.0%の減少となった。

一方、その他一般向け卸売については、中国向け越境EC事業者への卸売販売が引き続き順調に伸長したことにより、売上高は前期実績の約2.8倍となった。

2019年3月期通期の売上高は前期比2.3%増の143億円、当期純利益は同0.9%減の2億8000万円を見込んでいる。

参考リンク
株式会社ハウス オブ ローゼ

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