コーセー、くすみを抑えて明るさを取り込む新規カバー粉体を開発

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2018.05.30

編集部

株式会社コーセー(東京都中央区)は29日、くすみを抑え素肌の明るさを引き出すベースメイクアップ化粧料用の新規カバー粉体を開発したと発表した。この成果は、今秋発売の新商品へ展開していく予定。

これまでの肌印象の評価は、主に分光イメージングカメラを用いて行ってきたが、画像と実物の見え方の違いにより、肌印象の評価精度に差が生じることがあった。そこで同社では、パナソニック株式会社エコソリューションズ社の多波長可変実験室を用い、様々な波形の光を実際に人の肌に照射し、それを目視評価することで、人が見たままの主観で肌印象を評価する方法を試みている。

この結果、「黄色領域の反射光を抑える」ことが、「肌の凹凸や色ムラを隠し、くすみのない透明感のある明るい印象を与えることにつながる」ということを明らかにし、この解析結果をもとに新素材の開発を行った。

今回開発した新規カバー粉体と、従来のカバー粉体を塗布した膜に、白色光(ハロゲンランプ)を透過させたところ、従来のカバー粉体を塗布した膜を透過した光は、光量が少なく、暗く、黄ぐすんでいるのに対し、新規カバー粉体を塗布した膜を透過した光は透過性に優れ、極めて光量が多く、広い面積で明るく澄んだ色となっていることがわかった。

この特徴的な光学特性により、素肌の自然な色味を活かした、明るい印象の肌へと導くことが可能になった。

今後も、直接観測による肌色評価方法を用い、肌反射光解析の深掘りをさらに進めることで、独自の美しく見える肌色理論の構築に向け、様々なアプローチで研究を進めていくとしている。

参考リンク
株式会社コーセー

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