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プチ断食で糖尿病のリスク増加か?

間欠的断食(Intermittent Fasting)は糖尿病のリスクを高めるかもしれないという研究報告が5月20日、欧州内分泌学会(European Society of Endocrinology)からプレスリリースされた。この研究は、2018年5月19-22日バルセロナで開催された、欧州内分泌学会年次総会(ECE2018)で発表された。

一日おきに断食する間欠的断食(または断続的断食、プチ断食とも)は、減量プログラムとして人気が高い。しかし、血糖値の極端な上下動が考えられる間欠的断食には、長期的な健康上のリスクが懸念されている。今回はラット用いた3ヵ月間の実験で、間欠的断食が健康に有害なフリーラジカルを生成する可能性があるかを調査した。実験期間中、ラットの体重および食物摂取量は予想通り減少したが、腹部の脂肪組織量は増加していた。さらに、インスリンを放出する膵臓細胞は損傷を示し、フリーラジカルのレベルが上昇し、インスリン抵抗性のマーカーが検出された。研究者らは「これは、間欠的断食が体重減少をもたらすにもかかわらず、膵臓を損傷し、正常な健康個体のインスリン機能に影響を与え、糖尿病や重度の健康問題につながる可能性があることを示す最初の研究である」と述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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