【連載】大手化粧品会社の研究㊽バルクオムの会社研究 ~第三者割当増資で資金調達、化粧する男性に好感~(下)

2018.09.11

特集

編集部

「男性にも本質的なスキンケアを」というテーマのもとに会社を設立(2013年)したバルクオムは、これまでにメンズ化粧品「バルクオム」シリーズを累計100万本以上出荷するとともに、公式オンラインストアで5万人以上の消費者に販売するなどベンチャー企業としての勢いを見せる。
現在の業態は、社員数18名、売上高約10億円(2018年) に上っており、引き続き、マーケティングや製品開発等の強化及び海外展開の加速などに取り組み、資金需要は極めて旺盛な状況にある。

事業資金を調達するため同社は、これまで第三者割当増資や銀行からの融資など総額約3億円に上る資金を調達(2017年11月)した。
第三者割当増資は、9名の個人投資家を引受先とし実施した。9名の中には、山崎智士サティス製薬 代表取締役が含まれている。
第三者割当増資は、株式会社の資金調達方法のひとつ。株主であるか否かを問わず、特定の第三者に対して募集株式を割り当てる方法による増資のこと。

第三者割当増資の対価として発行会社であるバルクオムが現金を受け取ることができるので、新規事業や設備投資資金に充当する場合や業績不振に伴う資金投入が必要な場合などに利用される。
資金調達の背景や目的について同社は「男性にも本質的なスキンケアを理念に設立した当社は、顧客からの評判によって順調に成長してきた。また、資金調達では、大変心強い投資家に応援していただくことができた。今後は、より最短距離でトップブランドを目指し、世界中の男性の活力になるよう邁進していきたい」としている。

ところで同社は、今年5月に「夏の男性のニオイと汗」に関するインターネット調査を行い公表した。同調査は、20歳から49歳の女性300名を対象に行ったもの。
同調査では、スキンケアをする男性について「好感を持てる」「まあ好感が持てる」と回答した女性が全体で88.7%にのぼった。その中で、スキンケアする男性に好感が持てると答えた年齢層で20代が92.2%と最も高く、30代が87%、40代87.4%の順となった。また、女性が夏に男性の嫌だと感じるポイントについては「汗のニオイ」が74.7%、「頭髪のベタつき」が67.7%、「汚れ」が54.3%と汗のニオイと汚れに敏感な女性多い結果となった。さらに「汗をかいた男性にどの程度の距離まで近づくことができますか」という質問について夫と恋人の場合、1m以内が83%、極力近づきたくないが10%となった。男性上司については、1m以上近づきたくないが75.7%、30㎝以内に近づけるは、2.7%となった。
更に、会社の上司には、近づきたく理由として「不快」、「不潔・汚そう」、「クサい」と厳しい意見が目立った。同社は、こうしたアンケート結果を新商品開発等に生かす計画。

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