【連載】大手化粧品会社の研究(61)かがやくコスメの会社研究 ~双日コスメがアンド・キャピタル傘下に、新社名で再スタート~(上)

2018.11.29

特集

編集部

双日コスメティックス株式会社(東京都中央区)がアント・キャピタル・パートナーズ株式会社傘下に入り、新社名「株式会社かがやくコスメ」で再スタートを切った。
新社名「株式会社かがやくコスメ」(東京都中央区)は、総合商社双日の100%子会社「双日コスメティックス」が前身。1986年にニチメン(現双日)がスクワランメーカーと共同で、化粧品として商品化。日本生協連や灘神戸生協(現コープこうべ)等主体に販売したのが事業の始まり。
2007年4月に双日から分社して双日コスメティックスを設立。2016年9月に社名を現在の「かがやくコスメ」に変更した。

2016年9月に社名を双日コスメティックスからかがやくコスメに変更したのは、ベンチャーキャピタルの「アンド・キャピタル・パートナーズ」(東京都千代田区)が双日コスメティックスの全株式を親会社の双日から譲り受けて傘下に収めたことによる。
アンド・キャピタル・パートナーズは、2000年10月にアンド・ファクトリージャパンとして設立。2008年11月に主要株主として農林中央金庫、三井物産を迎えている。

かがやくコスメの社長には、双日コスメティックスの松木幸夫氏が引き続き代表取締役として経営全般の陣頭指揮をとっている。また、アンド・キャピタル・パートナーズからかがやくコスメに取締役を派遣している。

現在の化粧品事業は、生協や一般流通者などから化粧品の企画依頼を受け企画提案を基にオリジナル化粧品を開発して販売する。また、同社がODM、OEM各社に化粧品の開発を依頼。同時に、同社が化粧品の受託・製造するメーカー機能としての事業を実施している。
もう一つの機能として、化粧品・美容健康関連商品の仕入販売などを行うサプライヤー機能を持つ。
一般市場や通販市場で話題の商品やブランド力の高い商品を選りすぐり、クライアントに代わってメーカーと交渉し、提供する。また、同社は、時間や手間がかかる交渉・契約手続きを代行する。図にメーカー機能、サプライ機能を示す。

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