【連載】大手化粧品会社の研究(67)ヴァーナルの会社研究 ~直営店、販売代理店でも販売、業績回復基調~(下)

2018.12.21

特集

編集部

ヴァーナルの化粧品等の販売は、通信販売に加えて3つの直営店舗(ショールーム)と販売代理店が行っている。
3つの直営店舗は、新潟、大阪、山形に設置した3店舗で、美容カウンセラーが肌状態や肌のトラブル防止などの相談に乗りながら対面販売している。
この直営ショップに加えて、全国6ヵ所に設置したヴァーナル北海道をはじめヴァーナル新潟、ヴァーナル関西などの販売代理店を通じて販売している。
これらの販売代理店は、直営ショップ同様、肌のトラブル防止などの相談に乗りながらショップ形式で対面販売している。

一方、新規事業に合わせて設立したグループ会社6社との一体となった事業展開も注目される。
主なグループ会社として株式会社 エヌ・エル・エー(福岡県福岡市)や株式会社日本食品機能分析研究所(福岡県福岡市)、株式会社シニアコム(東京都千代田区)などがある。

エヌ・エル・エーは、企業から化粧品のOEMなどを請け負う商品開発事業を行っている。日本食品機能分析研究所は、ヴァーナルグループ全体の品質管理を担っている。シニアコムは、50歳代以上に限定したサイト「シニアコムJP」を運営するシニアマーケティング企業。隈本産の米と菊池川水系の水を使った「美少年」の酒蔵事業も行っている。

海外展開も20年前の1998年に台湾に進出(台湾支店)している。現在、台湾全土で通信販売&カウンセリングという台湾では珍しいユニークな販売方法で事業展開している。
今のところ、国内販売拠点網の拡大や海外展開の拡大について具体的な計画は、見られない。表に販売代理店とグループ会社を示す。

ところで、同社の業績は、過去に300憶円を超える売上高を上げていたが減少傾向に歯止めがかからない状況に陥った。ここへきてようやく歯止めがかかり、洗顔石鹸のTVショッピングで売り上げは、上昇局面にある。年商は75憶円から80憶円台まで回復していると見込まれるなど回復基調にある。

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