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世界の空港での小売販売市場、2019年に592億ドルに到達予測

世界の空港での小売販売市場は急拡大しており、2019年には592億ドル(USドル)に到達するだろうーこのような予測を、英マーケットリサーチ会社 Verdictは3月4日付けの同社ブログで報告書の概要とともに発表した。

2013年の空港での小売市場は前年比72.9%増加した。強力な旅客数の伸びと支出を後押しする新興国の経済成長により小売市場が躍動した。

特にアジア太平洋地域はこれからの6年間で空港での小売市場は2倍にも跳ね上がるほど急成長するとみられる。同地域での旅客数は37.8%増加し、乗客一人当たりの支出は平均7.78ドルから11.37ドルに上昇すると予測している。一方、ヨーロッパや北米地域では、脆弱な経済により過去5年間での旅客数は伸び悩んでいたが、今後は再活性化の兆しが見えてきたという。

小売製品を分析すると、ビューティ製品とアルコール類の販売が堅調で、今後もさらなる高収益が見込まれる。2019年までにビューティ製品の売上は109.9%、アルコール類の売上は73.4%増加するとの予測もあがっている。同社アナリストのカーリー·サイム氏は、消費者は空港での免税価格でのショッピングを好チャンスとみており、「ビューティ製品の売上は、世界的な空港の販売チャネルの中で最も好成績が期待できるだろう」と予測している。

小売業者にとって既存の国での空港の販売チャネルの強化のみならず、新市場としてアジア太平洋地域の空港に巨大なビジネス拡大チャンスがあると、サイム氏は付け加えている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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