【連載】大手化粧品会社の研究(76)ネイチャーズウェイの会社研究 ~ビジネススクール、社員教育等に力~(下)

2019.02.13

特集

編集部

ネイチャーズウェイは「ネイチャーズウェイ ビジネススクール」と名付けた人材育成プログラムの推進や「社員教育研修制度」等の人材育成に取り組んでいる。
同ビジネススクールは、経営感覚の育成、事業戦略立案方法の習得、企画立案能力の育成、プレゼンテーション能力の向上などを目的に次世代のリーダーを育成するのが狙い。
同プロジェクトは、社内選抜メンバーによるビジネススクール形式で行う。1年間、数名でチームを組み、新規事業の創出などに取り組む。月2回、通常業務が終わってから外部の講師を招いて企画の立て方、斬新なアイディアの出し方、プロジェクトの運営方法などの講義を受けるとともに、チームでディスカッションを重ねながらまとめ上げた事業計画を経営陣にプレゼンテーションし評価を得る。「自分の業務にとどまらず新たな視点で物事の見かたや知識が得られるなど多様な発想力と人材育成面での効果が大きい」とビジネススクール参加者の評価は高い。

階層別の社内研修制度も充実している。新卒向け研修では、基本ビジネスマナーから実務まで製造と販売、農場などすべての分野を研修する。
店舗での実務研修では、実際の店舗で数ヵ月間、販売研修を行っている。接客から新商品の研修、タッチアップまで実践方式で研修を実施。
個々のキャリアプランに沿った中途・キャリアップ研修は、各ブランド・部署の説明など会社そのものを知ってもらう研修。また、製造研修・農場研修を合わせて実施することもある。

キャリアップ支援には、社員受検必須のコスメ検定、通信教育、外部セミナーの受講など個々のキャリアアップを支える制度を設けている。新卒も対象の制度である。
同社は「これからも市場を牽引する役割を担っていく」として引き続き教育を通じたヒトつくりに力を入れて行く方針。

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