【連載】この中小化粧品会社に注目⑭ネオーラMB研究所(下)~美容・エステサロン等プロ向け化粧品開発・販売~

2020.10.2

特集

編集部

ネオーラMB研究所は、美容サロンやエステサロンの第一線で活躍しているプロ美容師向けヘアケアやスキンケア化粧品等を開発・販売する化粧品メーカー。
同社が商品化した化粧品は、原料の効果を損なうことなく髪や頭皮に浸透するため、美容サロンで広く受け入れられている。
この要因として化粧品に浸透力を高めるため、炭酸を使い、熱を加えず完全にミキシングする技術「ホワイトバブル製法」の開発に負うところが大きい。

原料の効果を損なわずに浸透力を極める目的で炭酸を使用した同製法は
①毛元に付着した皮脂を分解・除去する
②毛髪に付着したシリコンやワックス等の付着物を除去
③毛髪のpHを弱酸性に整える
④頭皮の毛細血管の血流を促進するなどの効果がある。

同製法を使って開発したプロユース向け化粧品の代表的商品として2016年7月に美容サロン向けに販売した「RSイオンジュレ」や「フラーレンヘアーウオーター」(2018年7月販売)などがある。いずれも、抗酸化の効果が大きい原料「フラーレン」を高濃度に配合して開発した。

同商品は、施術時に薬剤を使用するメニューと組み合わして使用することで、大きな効果を生み出す。例えば、ヘアカラーにおいて頭皮、毛根の保護剤として活用すると、いつも施術後にフケやかゆみで悩んでいた方も、何事もなかったようにトラブルが解消する。「サロンのプロも驚きを隠せない」と強調する。

現在まで同社は、オリジナルブランド商品を19品(ヘアケア12品、スキンケア7品)開発してサロン向け等に販売している。また、 サロンに対する最大の強みは、メニュー提案(OEM)がある。
サロンが提供したいメニューと同社の技術、ブランド等をつなげた提案の仕方をしている。特に、美容師が顧客の髪の毛、頭皮など現場でかかえる問題を解決できるメニューを提案している点が特徴。

サロンの現場では、顧客の悩みとして白髪が増える、髪が細くなる、うねる、艶がなくなるなどといった問題を指摘するケースが多い。また、カラーについては、刺激が強いため、頭皮が荒れて悪循環を起こす事例がみられる。
そのため、同社は、仕上がりが良い製品ではなく、美しい髪を育むために頭皮環境の改善を行うなどの製品開発を提案。同時に、肌のメカニズム、製品の特長、作用する場所等を正しく伝えていくこともOEM受注拡大の決め手になるとして力を入れている。

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