【連載】この中小化粧品会社に注目㉟フローレス化粧品(上)~日本創生投資が事業譲受・ハンズオン支援へ~

2021.02.1

特集

編集部

事業承継による後継者難に陥った中小化粧品会社「フローレス化粧品株式会社」(東京都中央区)は、投資ファンドの株式会社日本創生投資(東京都千代田区)が買収して事業譲受し、投資後支援(ハンズオン支援)による企業再生に乗り出した。

フローレス化粧品は、1994年10月に設立して以来、馬由来のプラセンタを配合したスキンケア化粧品「母の滴」や健康食品を主力商品として通販主体に個客販売(DtoC=ダイレクトツーコスメ)してきた。しかし、事業承継による後継者難や経営不振に直面して企業の売却を検討。

そうした中で「事業承継・事業再生」を錦の御旗とする投資ファンドの日本創生投資が買収に名乗りを上げ、ファンド出資と事業の譲受によるハンズオン支援をおこなうことを決定した。
日本創生投資がフローレス化粧品から事業の譲受として調査し評価を行ったのは、事業価値の欠損による抜本改革を中心にプレDD(デューデリジェンス)、現状調査、再生計画策定、金融調整、自主再建支援、ファンドからの出資、スポンサー候補の選定など企業再生に主眼を置いた内容が中心。

日本創生投資は、2019年2月にファンド出資を含む事業譲受を完了し、現在、フローレス化粧品に対するハンズオン支援として経営管理の強化や営業支援に加えてマーケットなどの新規人材の拡充を図っている。また、同ファンドのハンズオン支援の強みである検索結果で自社サイトを多く露出をするために行うSEO(Search Engine Optimization)対策や検索連動型広告「リスティング広告」などのWebマーケティングを中心に戦略的広報手法を取り入れて売上と利益の拡大にも取り組んでいる。
今後、フローレス化粧品の再生について化粧品や他分野の商品にも注力するとともに、DtoC企業が少ない割に市場が急拡大している男性向け化粧品に力を入れていく方針。

DtoCは、自ら企画・製造・販売までを一貫して行うビジネスモデル。インターネットやスマートフォンの台頭に伴い、ウェブやSNS等のデジタル上で情報収集することが一般化し、デジタルマーケティング環境が整備されてきたことで、メーカーが顧客に直接商品を顧客へ届けることが実現する。
ともあれ、フローレス化粧品は、美容健康領域のÐtoCビジネスで企業の活性化と再生に向けて新たな地歩を踏み出した。

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