【連載】この中小化粧品会社に注目(58)ダリヤ(上)~バラエティショップ、通販両面でアンナドンナ拡販~

2021.05.13

特集

編集部

株式会社ダリヤ(愛知県名古屋市)は、日本メナード化粧品株式会社(愛知県名古屋市)などと同一グループの企業。会社創立は、1950年11月で日本メナード化粧品(未上場)より9年早く設立された。2020年11月で会社を創立して70年を迎えた。現在の資本金は5400万円、社員約290名に上る。

事業内容は、ヘアーカラ―の「サロンドプロ」や「パスティ」、「クレオディーテ」、ホームパーマの「ベネゼル」などを主力ブランドにヘアケア用品や化粧品、医薬部外品等を製造・販売している。
現在、新規事業として「アンナドンナ事業」を打ち出し、新ブランドの「アンナドンナブランド」を前面に押し出しながらヘアーカラ―、コスメ等の販売強化に打って出ている。

同社が取り組む新規事業の「アンナドンナ事業」は、バラエティショップ等での販売とECサイトを中心に20~30代の女性を主なターゲットとしたヘア関連商品ブランド「アンナドンナ」(写真)の営業強化とシェア拡大策。
営業強化策としてロフトや東急ハンズなどバラエティショップの本部を訪問し、「アンナドンナ」ブランドの販促企画や新商品の紹介を行う。
営業担当者は、定期的にバラエティショップを回り、新商品を販売した際に化粧品やヘアケア等を置いてもらうようにPRしたり、店頭の棚のレイアウトづくりなどの販促企画を行なったりしている。また、顧客の地域特性などを把握・分析したうえで、販促やキャンペーン企画の提案を行なうなど売上拡大やリピーター率の向上につなげている。

一方、TVコマーシャルに続いて約3年前からオリジナルコスメ「アンナドンナ」の通販強化策に打って出ている。
ヘアーカラ―、ヘアケア、スキンケア、パーマ剤など同社が開発した新商品のオリジナルコスメ「アンナドンナ」のアイテムを増やし、ニーズを吸い上げるなどして拡販を図っている。

バラエティショップと通販両面によるアンナドンナの拡販策によって「サロンドプロ」に続く新たなブランドとして擁立できるか、今後の展開が注目される。

#

↑