クロ―バーコスメイク ~製品の信頼性保証と品質管理に力~

2021.08.17

特集

編集部

クロ―バーコスメイクは、OEM 生産を柏原工場、柏原第2工場で行っている。いずれもISO9001と2000の品質マネジメントシステムの認証を取得している。OEM生産にあたって同社は、品質保障に力をいれて取り組んでいることも大きな特徴といえる。

同社は、顧客が求めるレベルを品質の基準として定め、全社一体となって製品の品質確保に努めている。

製造されたバッチ(ロット)毎の分析は、訓練されたスタッフにより、官能試験(形状、色、におい、使用感などの検査)及び機器分析(熱的性質、色調の数値測定、成分定量など)を高い精度で実施している。

同社は、品質保証に対する基本的な考えとして「品質保証は、会社のレベルを表すと言って良いほど信頼性の高い指標。管理職から現場スタッフまで基本認識に立って品質向上に取り組んでいる」と説く。

この品質保証に欠かせないのが工場環境管理である。工場環境管理の対策として同社は、①防虫対策⓶防菌対策③集塵対策などに力を入れて取り組んでいる。

  • の防虫対策は、専門業者のアドバイスに基づき定期的な防虫チェックの実施。

⓶の防菌対策は、全作業室に殺菌灯を設置し菌の侵入・生育を防止する③の集塵対策は、建物の中にインフラとして組み入れた局所集塵システムを採用している。

作業員の異物混入防止策として入室前のエア-シャワーやロール式粘着テープによる異物処理、殺菌液での手洗い、ミラーでの目視点検を徹底して行っている。

このような信頼性保証対策を基本にして創業以来の品質体系は①顧客の立場に立ち、常に安全・安心な製品と気配りあるサービスを提供する⓶高品質な製品を提供するため、常に技術の向上に努める③社員を会社の礎と重視し、教育に努め、個々の能力を向上させる④法規制を守り、社会的なモラルを認識し、責任ある行動をとる⑤社会的な恩恵に感謝し、社会への貢献に努めるなどの品質重視の姿勢が今もって脈々と流れている。

ところで同社は、技術研究所を持ち化粧崩れを抑制する化粧料及び紫外線防御効果を有する化粧料等の特許を取得するなど技術開発の高さや開発強化に取り組む印象を受ける。

今後、知的所有権を含めてどのような技術開発を目指すのか、具体的な成果が期待される。

#

↑