(81)キーリー/上 ~肌のシワ改善や頭皮等の独自処方成分を開発~

2021.09.16

特集

編集部

化粧品、育毛剤、サプリメント等の開発、製造・販売を行っているキーリー(東京都江東区、2014年5月設立)は、肌のシワやクマ等の肌改善にフォーカスした処方成分「アイキシル」やスカルプケア(頭皮成分)「アルガス3」など独自処方成分の開発に特徴がみられる。

アイキシルは、加齢の原因になる変異タンパクプロジェリン(トリフルオロアセチルトリペプチド-2)をリセットするとともに表情ジワの改善効果があるペプチド「ペンタペプチド-18」やクマの改善効果が示唆されているペプチド「パルミトイルテトラペプチド-7」など5つのペプチドを組み合わせて開発したシワ・クマ・色素沈着、乾燥などを改善して老化を防ぐ成分。2017年12月に開発している。

同社は、アイキシル含有クリームにおける角層水分量評価試験を行ったところ目元の角層水分量を即時的に増加させ、2分後もその効果が衰えず持続するという結果を得た。また、アイキシル含有クリームにおける経皮水分蒸散量評価試験では「目元の水分蒸散量を即時的に抑制し、30分後もその効果は衰えず持続する効果も示唆された」としている。

これら2つの評価試験から同社は「アイキシル含有クリームには、角層水分量を増加させ経皮の水分蒸散を抑制することが判明した」としている。グラフに角層水分量評価試験データを示す。

アイキシルに続いて開発(2019年10月)した頭皮成分「アルガス3」は、毛髪の成長を助ける「M-034」(北海道ミツイシコンブ由来エキス)や驚異的な再生力と保水力で奇跡の海藻と呼ばれる「ペルペチアカナリクラタ」、毛母細胞の増殖を促進し、毛髪の成長因子に働きかける「ガゴメコンブ」等を均一に濃縮配合して開発に繋げた。

同社は、頭皮成分アルガス3の効能・効果を判断するため、キャピキシル5%・リデンシル5%配合のローションを比較対象として日本臨床試験協会で臨床試験を実施した。

キャピキシルは、カナダの化粧品会社ルーカスマイヤー社が開発した育毛成分。また、リデンシルは、スイスの化粧品メーカーインデュケム社が開発した育毛成分。

臨床試験は、被験者57名(男性:40名 女性:17名)にそれぞれ12週間塗布して有用性を比較評価した。

12週間の臨床試験後、被験者への頭皮・毛髪の状態に対する満足度調査(アンケート)を行ったところアルガス3のみ「髪にコシが出た」「普段の抜け毛が減った」等と回答した被験者の割合が90%を超えるなど高評価を得た。

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