(82)レッドビジョン/上 ~ECビジネスの拡大に積極挑戦~

2021.09.22

特集

編集部

レッドビジョン(東京都新宿区、2007年2月設立)は、ヘアケアブランド・マイナチュレ(写真)を代表とする自社開発の化粧品や日用品など5ブランドをEC(電子商取引)サイトを通じて消費者に直接、販売(D to C=Direct to Consumer)している。現在の社員数は、約50名、売上高は、非公開。

主力商品の女性用育毛剤「マイナチュレ」(写真)は、2011年3月にEC通販市場に投入し今年3月で10年になる。

同社では、マイナチュレについて抜け毛の原因の一つである活性酸素等に対する性能・効果等の評価試験を行った。その結果、実験に用いた全ての活性酸素に対して抗酸化作用を示し、特に「紫外線」と「皮脂の酸化」による抜け毛・薄毛の原因となる活性酸素に対し優れた消去効果があることを実証している。
だが、マイナチュレ等の化粧品や日用品などのECビジネスについて新たな対応に迫られている。

同社は、EC市場が拡大する中で、個人間の売買やこれまで「既製品」として提供できなかった商品を顧客一人ひとりに合わせてカスタマイズして提供する「マスカスタマイゼーション」、国を超えて商品を売買する「越境電子商取引」など新たな課題に迫られている。

こうしたことから同社は、ECの市場が伸びるという前提に立って売り上げの柱を創っていく計画。

現在、社内の資源(リソース)は、主力事業であるマイナチュレに50%、新規事業開発に45%、会社を守るコーポレートに5%という配分比率。

現在においても57のプロジェクトが走っており、こうした中から新規事業の創出や子会社で事業を推進するような組織を構築していく方針。

先行きの事業目標として2020年から2022年までは「新ECブランドの立ち上げと売上の柱を増やす」ことに注力する。2022年から2025年は「EC以外の新規事業を創造し、事業を多角的に展開する」ことに挑戦していく。2026年から2030年は「社外投資や他企業とのアライアンス・コラボレーション」を通して可能性を広げるなどの目標を打ち出し果敢に挑戦する構え。

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