女性経営者連載7・マリープラチーヌ(上) ~炭酸パックに魅せられ起業、炭酸ジェルパック販売~

2021.11.9

特集

編集部

マリープラチーヌ(新潟県新発田市、社長小林和美氏) は2010年5月に「炭酸パック」(ソーダジェルパック)」を主力製品とする化粧品事業を目的に法人を設立した。小林社長が50歳の年齢に達したときに起業化したのは「長年、化粧品やエステに関わる仕事をしてきた中で、いつか自分で化粧品をつくりたいと考えていたこと。また、炭酸パックで自らの肌が変わった」という実体験に基づいてのこと。

「40代から50代にかけて多忙と心労で体を壊し、肌がボロボロになってしまったときに出会ったのが炭酸パックだった。血行促進作用のある炭酸を使用した美容パックで、使ってみるとその効果に感動した。そこで、その炭酸パックを製造する会社の代理店になり、販売を始めたが、次第に人の心を動かす化粧品を自分のブランドとして立ち上げたい、との思いが強くなり起業家を決断した」と説く。起業化して以来、現在、展開している主な事業は「化粧品事業」、「エステサロン事業」、「エステサロン開業支援事業」(スクール事業)、「隣接異業種協業事業」の4事業。

化粧品事業として最初に手掛けたのが「自分で、炭酸パックを作りたい」として取り組んだ製造委託先(OEM供給先)の発掘と炭酸ジュエルパック(写真)の商品化。

OEM先との間で、商品開発を共同で行い、炭酸ジェルパックなど6アイテムを開発した。

炭酸ジェルパックは、炭酸ガスをジェルの中に閉じ込め、空気中に逃がさない技術を採用している(製造委託先が特許取得済み)。

特徴は、肌組織と同じ3重らせん構造のコラーゲンや天然セラミドなどを配合しふくよかなハリ美肌へ導くなど。

炭酸ジェルパックの開発と並んで、商品アイテムの拡充を図るため、新潟のベンチャー企業が製造する植物由来のEGF(上皮成長因子)を加えた「ソーダジェルパック」の販売を始めた。EGFは、保湿性もあり皮膚の外側と内側の両方から、整肌する特徴を持つ。

さらに、ここへきて同社は、2021年2月に炭酸ガス経皮吸収療法の技術開発企業であるCO2TECH(兵庫県神戸市)と共同開発した塗るプロテイン「ディレモーション」(写真)を販売した。現在では、炭酸ジェルパック中心に美容液「セラムGN」、角質ケア「コンプレクス」リキッドファンデーションなど約10品種、21品目ほどをエステサロン等中心に卸販売している。

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