女性経営者連載11・ミック・ケミストリー(上) ~研究所で自前化粧品を開発、クリーム人気商品に~

2021.11.26

特集

編集部

OEM メーカーのミック・ケミストリー(MIC、神奈川県座間市、社長村松光子氏)は1975年に設立。以来、生産拠点として座間市内に本社工場、第2工場、第3工場を保持。また、研究開発拠点として相模原市に研究所を開設している。

OEM の特徴は、美容成分を配合し、性能として「高級品」領域の化粧品作りを指向し前面に押し出して差別化を図っている。

同社が会社を設立して今年(2021年)で、46年になる。創業以来、化粧品を創り出す上でもっとも大切にしていることは「素肌に対して限りなく安全な製品であること」を掲げる。

それはOEMビジネスを展開するうえで基本理念に掲げる「表面的な美しさだけを追い求めるのではなく、その化粧品を使うことによって毎日の生活をより楽しく快適なものに変えられるような化粧品を創ることが何より重要」と説く。

同社は「時代が求める化粧品」を敏感にキャッチし、これからの世代にあった理想的な化粧品を創るため、研究所を中心に新商品の開発に力を入れて取り組んでいる。

これまで研究所が中心となって自前で開発した化粧品は、社内女性スタッフからの提案を含めて「アーバンシリーズ」として「イクストール」ブランドのスキンローション、エッセンス、クリームなど12品目を商品化。また「エスプロ―ジェシリーズ」として「シェルヴェール」ブランのファンデーション、リップカラーなど12品目を商品化し通販とエステサロンなど一般向けとプロ向け等に販売している。最近では、市場ニーズの高まりに対応して養毛料や男性化粧品、フェイスマスク等の化粧品開発・販売も行っている。

こうした自社開発商品の中で、ロングセラーの人気商品もみられる。その代表的な化粧品がクリーム(写真)。美白・保湿効果のほか、肌への刺激が少なく抗炎症作用を持つことから、敏感肌やアトピー性皮膚炎などに悩む顧客から、人気を博している。

同社は、引き続き、生活環境、スタイルの変化、化粧品市場のニーズ、社会の変化等をとらえ、顧客のニーズに向き合いながらこれまでに培ってきたノウハウを大切に「美しく輝ける人生を手助けする化粧品の企画・開発に一段と力を入れていく方針。

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