2012年メンズコスメ市場は前年比0.7%増の1,560億円

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2013.09.26

編集部

総合企画センター大阪はこのほど、2012年度のメンズコスメ市場調査を実施し、結果を発表した。2012年のメンズコスメ市場は、前年比0.7%増の1,560億円で、2009年度と比較するとこの3年で6.4%増となっており、市場は拡大基調を辿っている。成長の背景としては、通販系企業などの本格参入または既存企業の新分野参入に伴う市場の活性化、男子の身だしなみ・清潔志向から美肌・美髪志向への拡大に伴う高機能・高単価商品の伸長、美白やにおいケアといった新市場創造型アイテムの登場が挙げられる。分野別に見てもフェイス、ヘア、ボディ市場全てが前年比増で推移し、全体的に活況を呈している。

分野別にみると、フェイス市場は2011年度比0.9%増で推移。同市場では、従来の身だしなみ・清潔感の維持を目的とした化粧品の使用から一歩進んで、より積極的に肌の悩みを解決し、美肌を追求しようとする動きが顕著になっている。特に、美白やアンチエイジング、UVケアなどの高機能商品がセルフチャネルにも普及し、伸長している。

ヘア市場は2011年度比0.5%増で推移。同市場では、「頭皮ケア」がキーワードとなっている。従来、頭皮(スカルプ)ケアは20代後半から30代男性を中心に「抜け毛の予防」として一定の支持を得てきたが、「育毛効果を引き出す頭皮環境の整備」として育毛ケアの要素が高まっている。さらに、女性用商品と同様、頭皮(スカルプ)ケアを通じて髪のダメージや髪型の持ちを改善・向上させるなど、美髪としての要素にも拡大している。

ボディ市場は2011年度比1.5%増で推移。同市場では、「におい」と「香り」がキーワードになっている。においをしっかりケアしたうえで、自分の香りを楽しむというニーズに対応したアイテムが人気を集め、好調な推移を辿っている。2013年度については、フレグランス機能を前面に訴求してきたユニリーバ・ジャパンの「アックス」が制汗機能を搭載したアイテムを投入しているほか、ロート製薬「デ・オウ」がにおいケアをコンセプトにした新商品で市場に参入するなど、一層活性化する見通しだ。

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