食品栄養表示はどれも同じ?

最新商品

2017.02.7

国際部

消費者の食品購入に対する栄養表示ラベルの影響に関する論文が2月1日、「The American Journal of Clinical Nutrition」オンライン版に掲載された。

食品に栄養表示を義務付けている国は多く、国民の健康の維持・予防医学の立場からも重要な政策となっている。ニュージーランドで行われた今回の研究は、栄養情報パネル、健康スターレーティングラベル(健康に良いか悪いかの評価を星印の数で表示)、栄養素が基準以上の場合、赤、黄色などで表示する交通信号ラベルの3種それぞれの影響を比較した。交通信号ラベル(Traffic light labeling)は欧州で使用されている栄養表示法。健康スターレーティングラベル(Health Star Rating label)は、2014年にニュージーランドで採用された1/2から5つ星までの格付けをした栄養表示法。どちらも、消費者が直感的にわかりやすいように作られたもの。

18歳以上の参加者は、3群に割り当てられ、各自スマートフォンで食品の栄養情報を受け取る実験を4週間実施し、期間中に購入した食品全体の健康度を比較した。その結果、3群に有意な差は見られなかった。栄養情報パネルという表示方法が分かりやすく有用であることが示唆された。

#

↑