更年期女性の睡眠、ヨガやエアロビで改善せず

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2017.04.21

国際部

ホットフラッシュのある更年期女性の睡眠にヨガは効果がないようだという研究結果が「Journal of Clinical Sleep Medicine」Volume 13 No.01に掲載された。論文要旨はジャーナルのオフィシャルサイトに掲載されている。この研究は、中年女性の睡眠に対するヨガと有酸素運動の効果を客観的に評価することにあった。

更年期戦略研究(MsFLASH)ネットワークのデータから、40-62歳で閉経移行期から後期のホットフラッシュ症状(ほてり)のある女性186人を対象とした。それぞれをヨガ、エアロビクスと、比較対照で特に運動なしのグループに割り当て、12週間の試験を実施した。睡眠の評価は線形回帰モデルを用いて、両グループのアクチグラフ睡眠尺度の変化の平均および変動係数(CV)を対照グループと比較して行った。試験開始前の測定で、平均的な睡眠時間は407.5 ± 56.7分、睡眠後の平均覚醒は54.6 ± 21.8分だった。

結果、11~12週における睡眠に対するヨガおよびエアロビクスの影響は小さく、グループ間に差はなかった。探索的分析では、ベースラインのピッツバーグ睡眠品質指数が8以上の女性は、運動なしのグループと比較して、ヨガ後の睡眠時間-変動係数を有意な低下が見られた。以前の研究では睡眠の質の悪い女性がヨガやエアロビクスで改善されたという報告があったが、今回の研究では実証されなかった。

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