株式会社ノエビア（東京都中央区）は、自社農場「北海道暑寒別岳(しょかんべつだけ)パイロットファーム」の一部において有機JIS認証を取得、10月よりオーガニック栽培を本格的に開始して、オーガニック化粧品の原材料開発を本格始動すると発表した。

同社は2005年に自社農場を開設し、亜寒帯地域における植物の有用性研究などを行ってきた。
近年、自然志向が高まり、自然派・オーガニック化粧品市場が拡大していることを受け、同社も自社農場でオーガニック素材の開発を行うために有機JIS認証を取得。
有機JIS認証の主な基準は、種まきの前2年以上化学合成農薬や化学肥料を使用していない畑で栽培すること、栽培期間中も化学合成農薬や化学肥料を使用しないこと、遺伝子組み換え技術を使用しなこと、などが定められており、第三者認定機関の厳しい精査の結果、有機JIS認証が得られる。
今回、自社農場で有機JIS認証を取得した主なメリットは、下記の3点。
〇一貫した管理体制で栽培し、高品質な原材料を確保できる
〇独自の植物有用性研究から得られるデータをもとに、オリジナル原材料が生産可能
〇原材料のトレーサビリティが明らかなので安心・安全な化粧品を提供できる

同社では、自社での植物の栽培、生産、加工まで一貫した管理により、「近年中に独自のオーガニック化粧品の販売を目指す」としている。