【連載】化粧品・美容関連ベンチャー企業の成長軌跡【37】アミックグループ① ~スポーツ専用化粧品を開発、スポーツショップ、ウエブ等で販売~

2016.12.8

特集

編集部

株式会社アミックグループ(東京都国立市、代表取締役会長 中田都氏)は1975年1月に創立し、皮膚科学研究所を開発拠点に「自社ブランド化粧品の研究開発」や「化粧品機能性テストの受託」などを中心に事業を推進。以降、段階的に「化粧品のOEM」、「肌分析機器の輸入販売」、「肌診断ソフトの企画・開発・販売」、「エステティック教育」など事業領域を拡大して約41年にわたり、皮膚と美容に関する技術開発型ベンチャーとして今日に至っている。

[ ここへきて、東京オリンピック開催に乗じてスポーツ専用化粧品(ファンデーション)という独自の新しいジャンルを擁立して「アスリートエックス」(写真)と名付けたスポーツ選手・スポーツ愛好家向け化粧品を開発し、販売に乗り出している。

アスリートエックスは、日焼けによるシミやメイクアップ料による色素沈着、汗や皮脂による肌荒れなど過酷な環境下で行うアスリート達の肌を保護する目的で、同社の皮膚科学研究所が膨大なデータをもとに研究、開発した。
特徴は、アンダーベースが肌にぴたっと密着し、メイク料に含まれる金属や空気中の塵やほこりから肌を守る。

アンダーベース乳液の使用効果について同社では「乳液は、メイク品のノリを良くし、崩れにくくするさっぱりした仕上がりが特徴。また、下地乳液は、肌に吸収されず皮膚と外気を遮断する一枚のベールのような働きをして、肌の水分の蒸発を防いで肌を守る」という。

販売を始めたのは2014年からで、現在、サンプロテクトや化粧下地など約10品目を商品化してスポーツ関連ショップや専用のWEBサイトで販売している。また、2015年2月から「Ready Go JAPAN・女子自転車レースチーム」のオフィシャルサプライヤーとして協賛し、販促の向上に繋げている。

ここへきて、百貨店の催事場での販売や2020年に向けてスポーツ関連分野の技術開発や製品の普及などを促進し、都民のスポーツ活動の推進を加速させるための特別企画展示会「スポーツ産業見本市」へ出品するなど、東京オリンピック・パラリンピック開催決定をきっかけに生まれたアスリートエックスの訴求力向上に努めている。

現在、国内のスポーツ人口は、日本スポーツ財団の調べで約7200万人に上っている。今後、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けてスポーツ人口は、さらに増える見通しだが、独自のジャンルとして打ち出したスポーツ専用化粧品の売れ行きは、スポーツ人口に乗じて増加するか、今後の展開が注目される。

#

↑