米香料センシエントテクノロジーズ、カナダMazza買収
2018.07.17
国際部
アメリカの食品および化粧品関連の香料開発会社センシエントテクノロジーズ(ウィスコンシン州)は10日、カナダのバンクーバーを拠点に植物性由来の香料開発を展開するMazza Innovationを買収したと発表した。買収額など詳細については明らかにしていない。
2011年創業のMazzaは、溶媒を含まない100%純粋な植物抽出物を製造する。同社が開発したPhytoClean™技術は、 適度な温度で水を加圧することによって生物活性物質を濃縮し、生理活性化合物を植物源から抽出することを可能にした。 この抽出プロセスは、 環境にやさしいクリーンなプロセスであることのほか、工業用化学溶媒よりも良好な収率および純度を提供することなどで注目されていた。
今回の買収について、 センシエントテクノロジーズ会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)のPaul Manning氏は、「センシエントの専門知識とMazzaの革新的技術を組み合わせることで、伝統的な化学溶剤の代わりに、環境にやさしい抽出方法を活用して天然の植物原料から香料を抽出することができる。この技術により、食品、化粧品、栄養補助食品の主要ブランドと提携して、消費者が要求する味、色、機能性を追求することが可能になる」などと述べている。