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食事からの炭水化物摂取は多くても少なくても死亡リスク

炭水化物の摂取量が死亡リスクと関係するかを調査した結果が8月16日、「The Lancet Public Health」オンラインに掲載された。

低炭水化物ダイエットは一般的に減量に効果がある戦略として認知されている。しかし、低炭水化物食による死亡率への長期的影響には議論の余地がある。今回の研究は、既存のアテローム性動脈硬化症リスク(ARIC)研究のデータなどから、米国人45-64歳の15428人の食事内容と全死因死亡リスクとの関係を検討。また、総カロリー摂取量に対する炭水化物の割合と全死因死亡率の関連、炭水化物の代替で動物性または植物性の脂肪およびタンパク質を摂取した場合の死亡率に与える影響も評価した。

その結果、炭水化物からのエネルギー摂取の割合と死亡率の間にU字型の関連が確認され、炭水化物の割合が50-55%の場合の死亡リスクが最も低かった。また、その他のコホートからのデータのメタアナリシスでは、低炭水化物摂取(40%未満)と高炭水化物摂取(70%超)の両方で、中程度の摂取量に比べ死亡リスクが高かった。しかし、この結果は代替栄養素の供給源によって変化が見られ、動物由来の脂肪またはタンパク質と交換した場合に死亡率が増加し、植物由来の場合では死亡率が減少した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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