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抗酸化効果で再注目の植物由来幹細胞

植物の幹細胞抽出物のアンチエイジング特性についての論文が9月22日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。植物由来幹細胞は、線維芽細胞を刺激してコラーゲンを合成することができ、皮膚再生を刺激することで優れた抗老化特性を示す。植物幹細胞抽出物に抗老化特性を与える最も重要な物質の1つであるカイネチン(6-フルフリルアデニン)は植物ホルモンの1種で、サイトカイングループに属し、酸化および糖酸化プロセスからタンパク質および核酸を保護する強力な抗酸化物質であると考えられている。その作用により、酸化ストレスから細胞を保護するため、過剰に生産されたフリーラジカルを除去することを可能にしている。皮膚の老化は、表皮および真皮のすべての層を含む複雑なプロセスで進行する。皮膚の老化を遅らせるために、皮膚幹細胞強化の研究が進められており、表皮幹細胞の増殖を刺激する正しい方法の模索が続いている。

化粧品に使用される幹細胞は植物由来のものが多かったが、近年、iPS細胞(人工多能性幹細胞)の誕生以降は、動物由来またはヒト由来の幹細胞の活用にも注目が集まっている。9月18日に同誌オンラインに掲載された論文では、アンチエイジング効果を期待して研究されている植物幹細胞の科学的証拠と現在の傾向についての調査結果が発表されている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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