アイスタイル、2019年6月期2Qの当期純利益が大幅減

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2019.02.8

編集部

株式会社アイスタイル(東京都港区)は8日、都内で2019年6月期第2四半期決算を発表した。2Q(2018年7~12月)の売上高は162億2500万円(前年同期比117.1%)と17.1%増となったものの、純利益は5,900万円(前年同期比8.4%)と大きく落ち込んだ。

純利益減の背景として、代表取締役社長 兼 CEOの吉松徹郎氏は、昨年12月3日に開催された「@cosme Beauty Day」のプロモーションコスト4億6300万円(一過性)が2Qに計上されたこと、前期2Qに計上されたキャピタルゲイン2億5300万円がなかったことなどを上げ「今期は申し訳ない気持ちでいっぱいです。結果でしかお返しできないので、残りのクオーターをしっかりと進めて行きたい」と語った。

プロモーションは当初はここまでのコストを考えていなかったが、目標を4年後と長期に置いているため「今回はアクセルを踏む時期」と先行投資と考え、増額したという。結果、「@cosme Beauty Day」は、1日限定で行なわれたにもかかわらず予想した流通総額3億円を大きく超え4億円に、また限定品提供ブランドは44ブランド、総購入者4.3万人となった。

参加した企業からも、通常の値下げイベントではなく、いつもは掲載していないブランドや限定・復刻商品を掲載したことで好評。ただし、今回は売上を重視し特設サイトを作ったため、通常サイトへアクセスせずに特設だけで帰ってしまったユーザーも多く、次回は通常サイトへの誘導も課題に挙げている。

セグメント別の売上高を見ると、国内化粧品ECサイト『@cosme shopping(アットコスメショッピング)』や化粧品専門店『@cosme store(アットコスメストア)』の運営などを展開しているBeauty Service事業、海外リアル店舗運営のGlobal事業が前年同期比約122%と伸びを見せた。

また、中期経営計画「Road to 2020」に向けた戦略として、新サービス「ブランドオフィシャル」を上げ、リリースが当初計画より半年~1年遅延したものの、来期に向け契約獲得を開始したことを報告。旧サービスから「ブランドオフィシャル」への切り替え時期を本年9月に設定。今期は赤字となった「@cosme Beauty Day」は、次回契約を500ブランド、購入者数10万人、流通総額10億円を目標としている。

2019年6月期通期の売上高はブランドオフィシャルの遅れや中国市場の不透明感などを考慮し、当初の予想361億円から下方修正し、前年比115.9%の330億円、純利益は前年同様の9億2500万円と予想している。

参考リンク
株式会社アイスタイル

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