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スモモの葉から持続可能性の高い老化防止成分

セイヨウスモモの葉から老化抑制成分が抽出できたという論文が129日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

持続可能性・サステナビリティという言葉が頻繁に使用されるようになり、化粧品有効成分の探索にも、「持続可能」な原材料が求められるようになってきている。なかでも農産品の副産物は、生物圏に戻る前に最大の価値を引き出して新しい化粧品原料生産にために再利用可能なバイオマスとして関心が高い。

今回の研究はフランスのUniversité Côte dAzurLaboratoires JYTAの研究者らによって行われたもので、セイヨウスモモ(Prunus domestica L.)の乾燥葉をプロピレングリコール中で浸軟することで抽出された液中から1,1-ジフェニル-2-ピクリルヒドラジル(DPPH)、エラスターゼ、ヒアルロニダーゼおよびリポキシゲナーゼを阻害する成分を見出した。有望な老化防止活性を持つこれらの成分は、エレクトロスプレーイオン化源を用いたタンデム質量分析と組み合わせた高速液体クロマトグラフィーによって推定的に同定された。同大学では以前よりセイヨウスモモ葉に関心が高く、なかでもQuetsche blanche deLétricourt Mirabelle de Nancy Perdrigon violet Mirabelle de Provence Reine-claudedorée5つの品種を中心に研究が行われてきている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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