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海のマイクロプラスチック、57%は衣類のホコリ

地中海に面したスペインカタルーニャ州のタラゴナ沿岸で行われたマイクロプラスチックの調査結果が610日、スペインUniversitat Rovira i Virgiliからニュースリリースされた。

肉眼では見ることができないが人間の健康に影響を与える可能性のあるマイクロプラスチック廃棄物は現在最も注目を集めている環境問題のひとつである。日本でもレジ袋、ストローの廃止やペットボトルの削減などの対策が取られている。また、洗顔料や歯磨き粉に研磨剤として含まれるブラスチック粒子(マイクロビーズ)も全廃への動きが高まっている。

地中海タラゴナへのプラスチック流入は河川、都市の排水システムから、またプラスチックポリマー工場などの産業廃棄物や船舶からの直接廃棄によって生じている。砂浜の堆積物と砂を分析した結果、プラスチックは大きく3つに分類された:ポリプロピレン(42%)、ポリスチレン(37%)およびポリエチレン(16%)。これらのプラスチックは、バッグ、ラッピング、容器などの日用品が廃棄され、波に洗われるなどして細分化したものである。細分化した切片で、サイズが約5ミリメートル以下のものをマイクロプラスチックと、1ミリメートル以下をナノプラスチックと呼んでいる。今回、海水から検出されたマイクロプラスチックの最大57%が衣服からの極細繊維(ホコリ)であることもわかった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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