世界のフレグランス市場は2025年には920億ドル規模に成長するという予測が、グローバル市場調査会社Grand View Researchの最新の業界予測レポートから発表された。2018年に同市場は707億ドルと評価されており、2019年から2025年にわたり年平均成長率（CAGR）3.7％で拡大し2019年には919億1700万ドルに到達すると予測した。

パーソナルケアとして、香水、消臭剤、石鹸、タルカムパウダー、クリーム、ヘアオイルなどを含む製品の需要が高まっていることから、予測期間中（2019〜2025年）に堅調な成長が期待されている。家庭でのアロマテラピーの人気と相まって、自動車用および室内用の清涼剤に対する需要の高まりが、この成長をさらに後押しすると予想。さらに、おもてなしとして、快適な環境を作り出すために芳香剤を取り入れることが新たな分野の一つとなっていると分析。

有料レポート「Fragrance Market Size, Share & Trends Analysis Report By Product (Deodorants, Perfumes), By Application (Personal Care, Household Care), By Distribution Channel (Offline, Online), And Segment Forecasts, 2019 – 2025」のハイライトは次の通り。

◆パーソナルケアアプリケーションが世界のフレグランス市場をリードし、2018年の収入シェアは47.8％を超えた。

◆eコマースは急速に成長しており、2025年末までにオンラインチャネルがグローバル市場での販売シェアの8.2％を占めると予想される。

◆地域別分析では、北米市場は2018年の市場をリードし、世界シェアの33.9％を占めた。

◆新製品の発売、M＆A、および生産能力の拡大は、予測期間中もフレグランス企業にとって重要な戦略であり続けると予想される。