ボディケアの使い分けで、バリエーション求められるボディケア容器
2013.08.26
編集部
化粧品容器メーカーの石堂硝子株式会社は8月23日、ボディケア容器のアンケート調査結果を発表した。たっぷりと使える大容量タイプに加えて、日中用や夜用、また気分に応じて香りの異なるアイテムを選んだりと、「ボディケアの使い分け」が進んでいる、と分析し、そうした状況に合わせて容器のバリエーションもさらに広がる、と見ている。
ネットリサーチ会社のマーシュが今年6月に実施したアンケート調査では、24.2%・約4人に1人がボディケア製品の使用頻度を「ほぼ毎日」と回答した。もっとも多かったのが、ボディシャンプー・ソープで、66.5%。これに、入浴剤・バスオイルが40.3%、ボディローション・ミルクが38.5%、ボディクリームが24.9%。ボディ用のローションやミスト、クリームはすっかり女性の間で定着している感がある。
マーシュのアンケートでは、もっとも多かったボディケアアイテムのブランドは、ニベアとジョンソン・エンド・ジョンソンでともに18.8%。3位以下のブランドは、ロクシタンが15,4%、ザ・ボディショップが11.7%、ラッシュ7.1%。6位以下では、クラランス、シスレー、ヴェレダ、メルサボン、ジュリーク、シャネル、アヴェダ、スリー、オリジンズ、トッカ、デクレオール、アロマセラピーアソシエイツといった名前があがった。
石堂硝子は、アンケートであがったブランド名などから、ボリュームゾーンのブランドが依然高い人気を占める中、「香りを特長とするブランド」や、「高価格帯のブランド」、「新興のブランド」が確実にファンをつかんでいる、と指摘。そうしたなかで、容器もやや様変わり。たっぷりと使える大容量タイプに加えて、日中用や夜用を別々に買い求めたり、気分に応じて香りの異なるアイテムを選んだりと、「ボディケアの使い分け」が進んでいる、と分析している。
同社によると、ニベアやジョンソン・エンド・ジョンソンに次いで人気3位のブランド、ロクシタンはボディケアアイテムのバリエーション拡充に力を入れており、100アイテム近い品揃えがある。容量もさまざまで、50mlもあれば、200mlもある。300mlのボディミルクも揃っている。容器のタイプも幅広く、チューブあり、ボトルあり、ジャータイプあり。その一方で、大容量タイプも根強い支持を集めている。ボディケアに特化し、昨年発売された新興ブランド・メルサボンの容量はボトルタイプで500ml。このボリューム感も、メルサボンの人気の要因とみられる。
ボディケアの定着と同時に、使い分けも進んでいる中、同社は、「高級感を演出しているブランドも増えてきているため、これからはリッチでゴージャスな表情を醸し出せる容器へのニーズも高まりそう」とみている。