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ラベンダーオイルと早期乳房との関連

ラベンダー製品との関連が考えられる早発乳房および思春期前乳房隆起の症例報告が88日、「Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」オンラインに掲載された。

米カリフォルニア大学アーバイン校附属Nicklaus Children’s HospitalおよびCHOC’s Children’s Clinicの小児内分泌部門において、ラベンダー香料入りの製品に継続的に曝露されて、早発乳房(乳幼児の乳房が一時的に大きくなるもの)または思春期前乳房隆起の症状が見られる患者を特定した。また、エストロゲンおよびアンドロゲン受容体遺伝子発現活性の評価のため、ラベンダーおよびその他のエッセンシャルオイルの8つのコンポーネントを使用したin vitro実験を実施した。

その結果、エストロゲン作用の臨床的証拠とラベンダー含有香料への継続的な曝露の履歴を持つ4人の思春期前の患者(3人の女児と1人の男児)が特定された。芳香製品の中止により、すべての患者で乳房の成長が消失した。テストされたコンポーネントの数種でエストロゲンおよび抗アンドロゲン特性が発現することが確認された。今回の結果はエッセンシャルオイルがエストロゲンおよび抗アンドロゲン特性を持つ可能性と、特発性の思春期前乳房の発達との関連を示唆した。研究者らは乳房への影響は多因子的であると考えており、ラベンダーオイルのエストロゲンへの影響が人体へのこれらの効果を引き起こすのに十分であるかどうかは疑問が残るとしている。

 

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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