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減量用植物性サプリメント、推奨に根拠不十分

ドラッグストアなどで手軽に購入できるダイエット向けの植物性サプリメントの大規模レビューが行われたことが217日、豪University of Sydneyからプレスリリースされた。ダイエットのための植物系サプリメントとプラセボを比較した54件の無作為化試験(対象者4000人超)を対象にシステマティックレビューとメタ分析を行ったこの研究の詳細はDiabetesObesityMetabolism」誌に掲載されている。

今回の研究で、同大学の研究チームは、いくつかのサプリメントがプラセボよりも統計的に大きな体重減少を示しているにもかかわらず、体重減少は2.5kg未満であり臨床的に重要ではないことを確認した。

米国の研究による減量サプリメントの使用に関する最新のデータは、減量を目指す人の16%(男性の12%および女性の19%)が過去1年間に植物性サプリメントを試したことを示している。植物性サプリメントには、緑茶、ガルシニアカンボジア、白インゲン豆、アフリカマンゴーが一般的で、錠剤、粉末または液体などのさまざまな形状で提供されていた。著者は、1996年から2006年の間に、1000種類の減量用栄養補助食品が、オーストラリアの医薬品登録簿に掲載されたとし、これらが有効性の評価なしに行われていることに懸念を示している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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