米ロックダウンでプレステージ化粧品のホームケア2桁成長
2020.04.17
国際部
アメリカの主要都市が閉鎖(ロックダウン)されてから、プレステージ化粧品の売上が激減したが、ホームケア製品は二桁成長したようだ。グローバル情報会社 NPDグループがリリースした調査結果(公式ブログ7日)によると、 3月28日の週の化粧品の総売上は、前年と比較して58%減少し、4月の第一週目の週間売上でプレステージ化粧品のほとんどのセグメントで二桁の減少がみられたのに対し、ボディオイル、ホームフレグランス、ネイルケア、ヘアカラーなどのホームケア部門は二桁の伸びを示したという。
自宅待機は、オンライン販売の増加につながったと分析されている。オンラインは通常、プレステージビューティー業界の総売上の約20%を占めると言われている。この一週間で、オンライン販売は47%増加し、業界全体の売上の90%近くに上った。実店舗が一時的に閉鎖されているため、オンラインはほぼすべての業界の売上を支えている。
パンデミックが美容業界に及ぼす短期的および長期的な影響は大きいと同グループのビューティ業界部門担当副社長兼アドバイザーのLarissa Jensen氏は指摘する。短期的には、売上高は大きな打撃を受けるが、さらに先を見据えれば復活と成長の見込みも大きいという。自宅待機から解放された後、消費者は美容院、ネイルサロン、エステなどへ自己投資する機会を惜しまないだろうと予測している。