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ピロリ菌感染とニキビの重症度に関連

ニキビとピロリ菌感染との関連を示した研究が425日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

ヘリコバクターピロリは、皮膚科疾患の病因としての可能性があると考えられている。今回の研究では、尋常性ざ瘡(ニキビ)患者のピロリ菌抗原と抗体のレベルを評価した。尋常性ざ瘡患者100人と、年齢・性別でマッチさせた健康なボランティア100人の糞便中のピロリ抗原と血清中のピロリ抗体のレベルを比較する横断研究を行った。ニキビ患者は AV患者は、Global Acne Grading Scaleにより軽症、中等度症、重症に分類した。糞便ピロリ抗原および血清ピロリ抗体のレベルは、市販の酵素結合免疫吸着アッセイを用いて評価した。

その結果、重症患者は、軽症~中等度、または健康な対照グループと比べ、糞便中のピロリ抗原レベルが有意に高かった。また、重症患者では血清ピロリ菌抗体レベルも有意に高かった。軽症患者の糞便ピロリ抗原および血清ピロリ抗体のレベルは、中等度患者と有意な違いはなかった。ピロリ菌感染は、ニキビの重症度と正の相関があることが示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

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